苗いろいろ その2 |
前回は大苗と新苗との一般的な違いについて述べました。
また、ベラバラの初バラには「プロが管理して、鉢で夏越しをさせた、秋の鉢苗」が狙い目ですと申し上げました。今回はこの辺りをちょと詳しくご説明したいと思います。
新苗は早春に接ぎ木されたばかりの幼苗です。
管理人のイメージとしては、
4〜5月頃の新苗は小学校3〜4年生
6〜7月頃の新苗は小学校高学年から中学生
秋、9月頃の新苗は義務教育卒業くらいでしょうか(笑。
厳しい夏のメンテナンスをプロが行って、義務教育卒業レベルまで育った新苗は、その後すぐに秋の花を楽しむことができます。また、9月に入ればベラバラにとっての「二大天敵」であるハダニの発生とコガネムシの産卵のシーズンがほぼ終わっていますので、たとえ多少の病虫害があっても枯らしてしまうほどの被害は受けずに済む可能性が高いです。
最大のデメリットは最新の人気品種はこの時期まで売れ残っていないということ。(^^;
ただし、定番の品種でしたらこの時期でも入手が可能ですし、これからバラ栽培を始めるという時に、まだ一般ロザリアンの間で栽培されている数が少なく、評価の安定していない人気先行の新しい品種を狙う必要はないでしょう。
価格的にも定番品種の方がこなれていますので、気軽に始められると思います。
さて次は、一般的には初心者向きとされている大苗をオススメしない理由です(笑。
前述のイメージでいいますと、大苗は大学生〜新社会人くらいです。
ただし、「体育会系の」という注釈が付いているのです。ここがポイント(笑。
どういうことかといいますと。
大苗は新苗を「畑」で1年育てたものです。
プロが十分な世話を行い、燦々と日を浴び、思い切り枝葉を茂らせ根を張って、のびのびと成長したバラは、確かにがっしりとたくましく成長しています。いわば、野山を駆け回って育った体育会系(笑。
そして、冬。休眠したバラの苗は枝葉を短く切り下げられ、土から掘り上げられ、根を切られて6〜7号くらいの鉢に植え付けられ、大苗として販売されます。コレ、バラの身になって考えてみたらどうでしょう?
いままで畑でのびのびと育ってきたのに、いきなり枝も根も短く切り詰められ小さな鉢に押し込められてベランダという全く環境の違うところに移されてしまう…。もの凄いストレスだと思いませんか?
幸いなことにバラはとても丈夫で、環境適応性に優れた植物です。
ほとんどのバラが、この環境の激変に適応し春にはそれなりに咲いてくれます。
ただ…管理人の印象では、一部のバラはこの変化に適応しきれず枯れることがある…としか思えないのです。でも、新苗だって環境の変化という点では同じぢゃまいか?…と思ったソコのあなた。
そこいらヘンのところは、長くなるのでまた次回~。(^^;
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